したまちコメディ大賞2010
今年も、浅草・上野で開催されたしたまちコメディ映画祭に行ってきました。
その中から、短編コンペティション「したまちコメディ大賞2010」について書きます。審査委員長は「ばかもの」の監督の金子修介氏。
1.明日のれるかな。(谷坪明英)
ほのぼのとしたハートウォームなコメディ。かなり好きでした。自転車に乗れないお父さんが娘のために奮闘するといった物語。お父さんが良かった。ラストが予測できてしまうのでもう一捻り感情表現を入れたら尚良かったかも。あと男の子の前で自転車に乗るというシーンがあったと思うけど、あそこでキャメラをそのまま横に動かすといった手を、僕だったら使ったかも。
2.宇宙家族(田中健詞)
お見合いしてるけど、実は・・・といった話。僕はこれが一番好きでした。爆笑。女の人、キャラ立ち過ぎ。非常に手の込んだことをしている作品と思いました。
3.おむかえです。(小原浩靖)
リストラされちゃったオッサンが実は・・・といった話。これも好きでした。お姫様の女の人が、ハロー!プロジェクトにいそうな感じと思いました。
4.中学星(清水誠一郎)
金子監督も「なんか完成されちゃってる感じがして僕がどうこう言うのは」みたいなことを仰っておられたけど、それも納得のCGアニメーションの単発ギャグを連打して組み立てる作品。15分弱と言わずもっと観ていたいくらい。
相当凄いような気がしたけど、爆笑とそうでもない時の差がありました。
5.ちょぼ(高野雄宇)
これがグランプリ。幽霊が見える人の話。良いとは思いましたけど、これ、コメディかな?と思っちゃいました。
6.DINNER(谷口慈彦)
母性本能をくすぐる出張ホストの話。女の人のキャラクターが良かったです。ふせえりさんっぽかったです。
7.凹凸(川連廣明)
あるバーの話。良かった気がしつつ何かひっかかるところがあって、それが金子監督の指摘で、ああ、それだわ。と思った。でも結構好き。「なんでんかんでん」のあの人の登場に驚愕。似たような状況下で働いていた経験があるのでよくわかる話でした。
8.My First Lover(おもてざきせまし)
あんまり可愛くない女の子に手を出してしまいあるトラブルが・・・という話。笑わすセンスに長けてる人だなと思いつつ、あんまり好きな感じじゃなかったです。すみません。
9.山(岩井澤健治)
マジック(だったかな?)で書いたという、凄いシュールなアニメーション。これが観客賞。これは面白かった。こういう手法だとゲロが下品にならないのも秀逸。
10.理由なき幽霊(石田アキラ)
霊能力者がアパートにやってきたら実は・・・という話。この中でも話がうまく組み立てられてる気がしたけど、逆に観ている人に親切過ぎてしまうからラストが読めるのかな、とも。役者さんが良かった。
僕の周りでは短編・中編の自主映画作ってる人たちがいるので、今度土産話でこのコンペの話をしてみたいと思いました。