「ダークナイト　ライジング」（クリストファー・ノーラン）

評点・・・☆☆☆☆

ああ、この映画を観て、前作「ダークナイト」もこの映画も「ゴッサムシティ」が主役だったのか。と思いいたる。

「バットマン・ビギンズ」も含めた前２作もちゃんと振り返る３部作完結版。

ちょっとストーリーをひねってきたせいでいくらでも出そうな「突っ込みどころ」も、見事なアンサンブルで振り切る高い完成度。横綱相撲。もともと「突っ込みどころ」はあまり気にしないタイプ。

個人的推しのアン・ハサウェイ様も大活躍。

なんか風体がキン肉マンに出てくる超人にも見えるトム・ハーディも良い。

「ダークナイト」「インセプション」よりもはるかに多い殴り合いアクション。ちなみに自分は「インセプション」は大の苦手。

しかし、「ダークナイト」を始めて劇場で観た時の衝撃ほどには感じないのはなぜだろう・・・結局映画の内容とは別にヒース・レジャーという俳優に過剰な思い入れがあったのかなあ、というのが率直な感想。

そういえば劇中アン・ハサウェイ演じる人物を、一度も「キャットウーマン」と言わなかった気がする。キャラクターの映画にするのを意図的に避けてるのかもしれない。

「バットマン」をここまでの映画にしただけでもすごいと思う。