「スノーピアサー」(ポン・ジュノ監督作品)
ジャパンプレミア試写
座席位置 後方右寄り
評点・・・☆☆☆★★★ 上出来の部類
以下、Facebookより転載
ジャパンプレミア試写でポン・ジュノ監督『スノーピアサー』観ました。一足先にスノーピアサーに乗車。おそらく世界中が注目している天才映画監督の新作、早速感想を書きます。
「天才」の新作は、賛否両論真っ二つ間違い無しの、ヘンテコ映画でした。少なくとも、似たようなことを語っていた昨年の同種SF、ニール・ブロムカンプ監督『エリジウム』よりは、オレは評価します。
日本では発売されていないフランスのコミックが原作のSF映画で、氷河期に見舞われた近未来の世界で走り続ける列車の中の、上流階級と下級階級間の闘争というもの。
既視感ありありで、古臭い使い古されたようなテーマな上に、ちっとも想像力を掻き立てられない奥行きの無い世界観。「寿司屋」とかありえない。散々日本人観客に突っ込まれるでしょう。それを強引に2時間引き延ばして語り切る、剛腕活劇監督としての手腕を褒めます。
ただ、話が列車内という空間に限られているせいか、彼の自由な表現力が縛られてしまった気も、しないではない。何度も繰り返し観た「グエムル 漢江の怪物」の怪物登場シーン、「母なる証明」衝撃のラストシーンのような、驚愕のショットは無かったです。
なので、過剰な期待をしないで「乗車」したほうが良いです。
ちなみに、一見重要そうな人物が次々と物語から消えていくというのも不思議。チラシ・HPではわからないけど、「グエムル 漢江の怪物」でも共演していたソン・ガンホとコ・アソンの組み合わせが意外と重要なキーパーソンなので注目して観てください。
ちなみにプロデューサーは同じく韓国の天才、パク・チャヌク。
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