「アデル、ブルーは熱い色」(アブデラティフ・ケシシュ監督作品)

出演 アデル・エグザルコプロス、レア・セドゥ他

T−JOY大泉

座席位置 前方左側

評点・・・☆☆☆★★★ 上出来の部類

以下、FACEBOOKより転載

アブデラティフ・ケシシュ監督『アデル、ブルーは熱い色』観ました。カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。素晴らしかった。これは、とても悲しい映画です。

人生のふとした一瞬に、決断することによって、全てが変わるかもしれない。まるで知ることが無かった世界を知るかもしれない。

これは多感な時期を生きる1人の女性が、決断したことによって、世界が変わった、知ることが無かったはずの世界を知ったことを描いた映画。

その決断により、彼女は幸福な時間を手に入れる。

しかし、幸福とはえてして残酷なもの。知らずに幸福の絶頂を生きていた彼女は、時として訪れる孤独に残酷なほど耐えられない。

ある種一線を超えた恋愛映画でありながら、普遍的な恋愛映画としての形を残しているのも素晴らしい。

終盤、人目をはばからず愛を求めあうアデルとエマのシーンは美しい。

アデルとエマの職業による背景の違いが際立ってくる展開も良い。

キネマ旬報の特集読んで驚きました。これ、色々物議を醸した問題作らしいです。まあ、気にせず観たほうが良いです。

3時間はちょっと長い気はしましたが、あどけなさを残すアデルを演じた主演女優は、今年のマイ主演女優賞候補。

滝本誠先生の評論が凄い!