挑発する知

ちょっと前にこんな本を読みました。

例年より今年は圧倒的に読書量が少なく、下半期に色々手を出している。
以前のこの2人の対談を元に新たに加筆したものを収録した一冊で、去年末に出版されたもの。
そういえば以前自殺問題の講演でもこの2人は組んでいた気がします。はっきり覚えてないけど。

宮台真司氏に関しては昔大学入学した頃に、氏のことを好きな同級生がいて彼をきっかけに知りました。実は結構スルーしてきた人物で、どういう考えの持ち主かとかは詳しく知らず、著書もかなり久しぶりに手に取りました。結論だけ言うと、そんなに好きではないから。
姜尚中氏に関しては、声真似が出来ます、似てないけど。この人は数冊読みました。

そんなことはさておき個人的には、導入の一冊とでも言うのか、この一冊によくぞここまで取り上げたと言いたくなるほど様々なことに関して捉えた一冊だと思いました。

その中でも特に読み応えを感じたのが、メディアに関することに関しての部分。
自分は最近起きた元厚生事務次官襲撃事件の報道に関しても、相当疑ってというか、注視しているつもりなので、やはりメディア論に関しては特に一読の価値があったと思います。

全てに同意とはとても言い切れないですが、タイトル「この社会で生きていきたい」での姜尚中氏の発言と「マルチレイヤーな社会」での宮台氏の終盤の発言はとても良かったと思います。