稀代の名著 速水健朗書 自分探しが止まらない(加筆)

速水健朗さんのブログ「犬にかぶらせろ!」で、ご自身のの著書「自分探しが止まらない」について、書かれてました。なので、この機会に書きます。

まあこれは感想なんで主観が入りまくるというのを前提(しかも泥酔状態)で、たくさんの人に読んで欲しいなと思ってる素晴らしい本です。

個人的に、本年読んだ書籍の中でも(とは言え、今年はやや少ない)ベスト3には余裕で入る素晴らしい本です。

僕は恐らく誰の目から見ても、第三章の冒頭に書かれている「まじめに親や教師の言うことを聞く若者」に該当されている。とはいえ、現時点ではそうなれなかったし、”実は親や教師の言うことの本質”が全く理解できていなかったわけですが。

それで(あまり詳しく書かないけど)半ば拾われるような形で学卒後のフリーター生活を経て会社員になり、ちょっとした現代的トラブル(?)に遭遇し、色々在って今に至るわけです。

人間トラブッた時に、色々振り返って始めて家族や友人知人の優しさが実感できるのか、まあトラブっちゃったからこそ、自分はどういう時代を生きていて、今どういう時代を過ごしていて、それを見極めながら、どんな形でも恩返しできればいいと考えていて、それこそ僕の「自分探し」なわけです。

著者は(多分)あらゆる事象を客観的に捉えることに終始していて、それが「どういう立場の人が読んでも良い」と思わせる完成度になっています。

例を挙げると、正直この書の中に出てくる猿岩石に関しても無関心だったし、高橋歩氏に関しても名前くらいしか知らなかったし、読了後も全く関心が湧かない。かといえ、それ以外の視点も充実していて納得の書。

(前置きすると著者はこんなことは書いてないけど)読んだ上で改めて宮崎駿監督の言葉「今の時代がどういう時代か、何に突き動かされているか、見極めた上で歯車となって生きて欲しい。最初から役に立つと決まっていることなどない。個性なんて無い人間などいない。後で必ず出てくるから、個性なんて探さなくても宜しい」といった言葉を思い出しました。。

自分探しが止まらない (SB新書)

自分探しが止まらない (SB新書)