ようし来た！パンドラの匣

窪塚洋介氏最新出演映画。

「青春期、太宰治が自分の一部だった」っていう人は結構いるんじゃないかと思いますが、僕は「青春期、窪塚洋介氏が自分の一部だった」と言うとだいぶ大袈裟ですが、ファンだったのですよ。もちろんいまも気になってる。前にも書いた気がしますけど髪型とか真似していましたし。当時のバイト先の書店の同僚の女の子約一名に、スッゴイ嫌な顔されてました。

でも近年の窪塚氏の映画仕事と言ったら、「パラダイス・ナウ」のＤＶＤ吹き替え以外はココ数作品はちょっとマジでアレだなあ・・・ってのが続いてまして。

パラダイス・ナウ [DVD]

↑こちらはマジで素晴らしいけど。もう一人の主役青年の吹き替えはＡＲＡＴＡ氏が担当してました。

んで今回も出演者に見慣れない人の名前が散見されていたりで、不安でしたよ。

監督・脚本・編集：冨永昌敬
原作：太宰治
撮影：小林基己
音楽：菊地成孔
出演：染谷将太　川上未映子　仲里依紗　窪塚洋介　ふかわりょう　洞口依子　ミッキー・カーチス他
配給：東京テアトル

テアトル新宿

しかしこれは良い！評点が低いのは単純に僕と相性が合わない点があるだけで、なかなか。少しとっちらかっちゃってる印象はあったけど。

なんで相性が合わないんかなあ、映画のリズム？考えてもうまく説明できないんですけど。もしくは「ウォッチメン」が個人的にあまりしっくりこなかった理由に似てるような気が。いや違うかも。ああ映画は難しい。

だけどハマった人には、相当好かれる映画な気がします。

つーか、仲里依紗ちゃんが凄いですよ！どうしたことだろう、この驚愕の可愛さは。一挙に僕の中での助演女優賞筆頭候補です。
（「剱岳　点の記」の宮崎あおい嬢も驚愕でしたが出番が少ないし、「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」の広末さんは「子猫の涙」以来の素晴らしさだけど、広末さんは他にアレがあるから厳しい。）

何か日本映画界って、１５〜２５歳くらいの女優さんだけやたらと人材が豊富だよなあ、ってつくづく思う。

川上未映子さんも観る前は不安だったけど、意外と女優仕事がコンスタントにできるんじゃねえか？って感じのアンニュイな魅力を振りまいてます。ふかわりょう氏は出番が少なくてよかった。

それで窪塚氏！やっぱりかっこいいぜ、良い作品でこそ映える人だ。ラストなんかグっときた。華があるね。あと書く前に筆をなめるショットに惚れ直した。

多分「ＴＡＪＯＭＡＲＵ（観てないけど）」でショーケンの復活に喜ぶファンの人達と、同じものをボクは窪塚氏に求めてるんだな。窪塚氏がまた「いつかギラギラする日」を待ってるんだ！

とりあえず最後かなりサムい言い方をしたわけですが、今回は作品も良くて安心したからもうちょい窪塚氏を追うことにしたぜ！よくわかんないけどヤーマン！

PIECES OF PEACE

みんなシネマいいのに！
「パンドラの匣」
http://cinemaiinoni.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-c6ee.html