映画館が好きな理由「ジェイン・オースティン秘められた恋」

寒がりだから今なんて特にしんどいんですけど、僕がわざわざ電車にえっちらおっちら乗って、極力映画館で観る事にこだわっているのには幾つか理由があります。

他の多くの人も挙げそうな理由の「首都圏まわりに住んでる利点」とか「大画面で観たい」とか「映画館で拘束されることの良さ」とか「反応の共有」とか、あるいはこれはかなり僕に言える事なんですけど「DVDで借りても、毎日他にも色々考えてることがあるのとボヤっとしてるから延滞してしまい、結局前売り券やレイトショーと大して変わらない支払いになる」とか「趣味が少ない」とか、自分の中でいろいろあります。

ただここに加えて、「思いがけないタイミング」もあるのかもしれない。

だって日比谷シャンテシネ(ここでしかやってない!超遠いんだ!本音としては映画は気軽に観たいので、映画のために遠出は気がひける)で観たんですけど、ここの映画館グッドジョブですよ。

だって同時に上映している作品が「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」なんですもん!既に観ていた「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」まで余計に好きになったし、「ジェイン・オースティン秘められた恋」の良さが余計に深まりましたよ!なんてことないように聞こえるかもしれないけど、かなり大きい。

最初は「意外とコメディチックなところがある」とか「やっぱマカヴォイ氏カッコいいねえ。何かモミアゲが劇画調だ」な感じで観てたんですけどね。観終わってすっげー感動しました。

色んな捉え方がある作品だと思うんですけど、「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」効果も相まって観終わった後ずばりこの感想に全てまとまりました。



「男ってダメだな〜!」



思わず何か安値だったパンフまで買って、評論家の人が書いていた文の最後のこの箇所読んで思わず頷きましたね。

「悲しい話ではあるけれど、見終えたあとに残ったのは、すがすがしさだった」

今年こういうのが多くて嬉しい。この映画を観終わった後の幸せな気持ち忘れがたい。

アン・ハサウェイアメリカ人で、ジェームズ・マカヴォイスコットランド人でしょ」という、ありそうな批判は気にならなかったです。

もしかしたら”今”観てなきゃここまでグッとこなかったかもしれない。

まだやってるので、気になった方は観に行ってください。

ジェイン・オースティン 秘められた恋」:道灌山下バス停付近の会話
【映画がはねたら、都バスに乗って】
http://blog.goo.ne.jp/ereninotabi/e/cef2dd682bd770217a4c08ae1663db98

カノンな日々
ジェイン・オースティン 秘められた恋アン・ハサウェイ
http://blog.livedoor.jp/baron_na8c/archives/51925584.html

ジェイン・オースティン秘められた恋」

日比谷シャンテシネ

監督:ジュリアン・ジャロルド
脚本:サラ・ウィリアムズ ケヴィン・フッド
撮影監督:アイジル・ブリルド
音楽:エイドリアン・ジョンストン
衣装:イマー・ニー・ヴァルドウニグ
出演:アン・ハサウェイ ジェームズ・マカヴォイ
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ