ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲(三池崇史)

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲  日本映画

監督:三池崇史

脚本:宮藤官九郎

出演:哀川翔 仲里依紗 阿部力 井上正大 田中直樹 ガダルカナル・タカ スザンヌ 中野英雄 波岡一喜 生瀬勝久

撮影:田中一成

主題歌:ゼブラクイーン

企画プロデューサー:平野隆

http://www.zeb2.jp/

配給:東映

☆☆☆★★(哀川翔さんで観るということに関しては☆☆☆☆★)

ゼブラーマン」の続編である。前作は友人達を何人も引き連れて観に行った。

20歳くらいになってから映画を大勢で観に行ったのは、覚えている限りで「ゼブラーマン」と「ムトゥ 踊るマハラジャ」くらいだ。

今も使用しているけど、昔哀川翔さんがかけてるものと瓜二つのサングラスを作った者として、そしてカラオケに行けば一世風靡セピアの「前略、道の上より」を歌う者として、一足先に試写会に足を運んだ。

まだ公開前ということを考慮して、物語には触れない。

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実を言うと結構不安だった。

続編は失敗することも多々あるし、最近映画において脚本家の宮藤官九郎氏がかつての輝きを失ってる印象があったからだ。

それに前回より要素が増えているのも怖かった。

しかしそんな心配は杞憂だった。素晴らしい娯楽映画になっていて「よ!こんな映画待ってたよ!」と叫びたくなった。

主演良し!女優良し!宮藤官九郎氏も「わかってるから」といった感じの良い仕事をしている。

「黒」と「白」、二つの色を映画に塗す。荒戸源次郎監督の「人間失格」みたいだな。

ところで本日発売の週刊文春の「本音を申せば」で、小林信彦先生が仲里依紗さんの評を書いておられれて、これが抜群に素晴らしい。

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ただ書いておきたいのは、確かに「ゼブラーマン」の続編なんだけど、同じ三池崇史監督で哀川翔さんの記念碑的作品であった大傑作「DEAD OR ALIVE 犯罪者」の継承のような映画とも思える。

さすがにあの映画と同じことはしてないんだけど、どういうことかというと、つまり最終盤の突き抜け方が度を越している感じで、ああだこうだ言うのすらバカらしくなってくるほどなのだ。

とはいえヒーローの捉え方については、ちょっと興味深い。書くと核心に触れるから、まだ書かないけど。

ちなみに「都知事による管理社会」って売り込みで色めき立つ人もいるかもしれないけど、別に完全な悪とも描いてないし、物語導入のひとつといったくらいであまり深く踏み込んでない。

では最後に。

哀川翔さんがヒーローを演じれば、よくあるありがちな、キザでカッコつけたがっているのがミエミエでそこが鼻につくスターやヒーローにはならない。

ヒーローやスターは、かっこ悪くみえそうなところも魅力的に見せなくてはならない。それが似合うことが重要だ。哀川翔さんはそれができる。

というわけで必見!前作より素晴らしい!公開の際はグッズも欲しいから再見!ところでPG12指定はついてないみたいだな。

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