闇の列車、光の旅(キャリー・ジョージ・フクナガ)

銀座シネパトス

Sin Nombre アメリカ・メキシコ映画

監督・脚本:キャリー・ジョージ・フクナガ

出演:エドガル・フローレス パウリナ・ガイタン他

撮影:アドリアーノ・ゴールドマン

音楽:マルセロ・サルボス

製作総指揮:ヘラルド・バレラ パブロ・クルス ディエゴ・ルナ ガエル・ガルシア・ベルナル

http://www.yami-hikari.com/

配給:日活

好感度点数=☆☆☆★★

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一度でも行かれたことがある方はご存じでしょうが、銀座シネパトスには他の映画館と異なる、ある特徴がある。何かは言わないけど。

まあ僕にとってはそれが銀座シネパトスの個性で、魅力。「ああ、シネパトスで映画観てるんだなあ」と思わせてくれる。

ゴヒイキ映画館のひとつ。

まあ、この映画はシネパトスにぴったりかな。

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それにしても暑いですよね・・・夏に対して「暑い!」って文句付けても不毛だとはいえ、暑いもんは暑い。

映画観に行くのもシンドイと思いがちな時に、暑いからこそより良い映画。舞台が舞台ですから。

なんでも日系アメリカ人の監督で、歳も僕とさほど変わりない。最近日本映画に限らずこういう監督が増えて、ああ僕もそういう年齢だなあ、と。人気俳優が製作に関わってるロードムービー

闇の世界の車窓から。とはいっても電車の上だけど。

父と叔父と3人アメリカを目指す少女と、あることがきっかけで追われることになるギャング青年の2人が主人公。

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好きな映画だ。何気に銃撃戦も入って終始緊張感もある。細かい描写では、列車の場面で、移民を差別して石のようなものを投げ付ける場面なんかも忘れがたい。

ただ自分の不勉強と地理に弱いこともあって、ちょっとロードムービーとして、土地感覚の変化っていうのかな、移動している感じがあまり強く伝わってこなかった。

以下は、ラストに触れます。


主人公のギャングの青年は、「死ぬのがいつかわからないのが困る」というようなことを口にする。どこか刹那的で印象的な一言だった。

追手が現れる寸前の彼の視線に、ああ、”その時がきた”と思った上での最期の行動だったのかな、と。