今月の本棚(2010年10月分)

今年になってから、その月に読んだ本を書き残してます。

しかし、これがどうしたことかいつも書き忘れているので、もう今月の分を書くことに。

今月はいくつか読んだんですが、この作者に触れます。

金子修介監督最新作が「ばかもの」ということで、絲山秋子氏の作品を読みました。でも「ばかもの」は読んでません。

エスケイプ/アブセント (新潮文庫)

エスケイプ/アブセント (新潮文庫)

ダーティ・ワーク (集英社文庫)

ダーティ・ワーク (集英社文庫)

この方の文章と相性が良いのか、または文章が上手いのか、両方ともあっという間に読了しました。

というより、とても感じるところの多い作品でした。

一般的は「エスケイプ/アブセント」より「ダーティ・ワーク」のほうが評価が高かったりするのでしょうか。そんな気がします。「エスケイプ/アブセント」の構成は巧みです。「つながる」という意味で、現代的だったりするのかも。

でも私的には「エスケイプ/アブセント」の方が好きです。P70〜P71に、しおりを挟んでおこう。

主人公に、ひたすら共感しました。同時に、読むたび、自分の今までの人生の節々を度々反芻しました。

おれの人生、どうだったけなあ。みたいに。

また別の作品読んでみようかと。