初恋温泉(吉田修一)

初恋温泉 (集英社文庫)

初恋温泉 (集英社文庫)

吉田修一氏の恋愛小説集。

吉田氏は映画「悪人」に関して、「祐一や光代はこの二時間の中でしか主人公になれないから」というようなことを語っていたけど、この中の「白雪温泉」が、まさにそうでした。自分もこの中に出てくるカップルに近いところがあるかも。

つまり「主役になれない人たちを主役に」ということか。

「風来温泉」の中に「風が見える」という表現があるけど、李相日監督や笠松則通氏らによって描かれた「悪人」の中の地方の街は、まさにその土地の風が見えたようでした。

次は「パーク・ライフ」あたりでも読んでみます。

パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ」っていうとblurの傑作を思い出しちゃいます。

パーク・ライフ

パーク・ライフ

映画「悪人」、良かったなあ。もう一回観に行っても良いネ。