鈴木卓爾監督と川村元気氏のお話を聞いてきました。

日記の更新の前後が狂ってしまいましたが、これが11/20時点で最新の日記で、内容は11/18にあったこと。

ゲゲゲの女房」の鈴木卓爾監督と「告白」「悪人」を手掛けた川村元気プロデューサーを招いたユーストリームの収録に行ってきました。

ブログやTwitterを書いてておかしな話ですが、実はネット云々に詳しくなく、あとパソコンの画面で映像見るのが好きじゃないので、ユーストリームというもの自体良く知りません。YouTubeもあんまり見ないし、ネットの番組(?)自体、たまにDommuneでDJのプレイを見るくらいだし・・・

まあそういうことなんですが、ユーストリームってものは放送終了後も見れるんですか?なんかアーカイブがあるらしいので、そこで見れば宜しいかと。

なので、ここで書くのは簡潔に。

いきなり話が横に逸れるんですが、「東宝の若手プロデューサー」ってどんな方なんだろう、と思ってたら、第一印象で何となく元東京ヤクルトスワローズ古田敦也氏を連想しました。不思議なことに。

非常に「軽やか」というか「軽快」な感じがしたんです。「軽やか」というのは、あくまで想像ですがフットワークが軽やかな方ではないか、と思ったんです。映画プロデューサーにフットワークが必要かは知らないですけど。

それと話が非常にわかりやすく「明快」で、テンポよく「軽快」な方なんです。お話聞いてて、映画関係なく同世代の人間として参考になりました。

っていうか、ライブハウスとかクラブとかミニシアターとかにいる感じの人がフラッと入ってきたんで「え?この人?」と思っちゃいました。(これは失礼なのか?それとも映画プロデューサーってああいう感じ?)

映画プロデューサーって言うと、荒戸源次郎氏を始めてお見かけした時も驚きました。

これまた関係無いですけど、中島哲也監督と呑んできたらしく、収録時間外で色んな話を聞きました(というより聞こえてきました)。やっぱり、ネットは便利だから待ってる、っていう姿勢より、何事も「その場に行く」って大事ですね。

前置き長過ぎですね。

色々話はあったけど、ここに注目しました。

氏が展開しているという「スーパードメスティック論」とは、要するに「ミスティック・リバー」ならアメリカだったり、「殺人の追憶」だったら韓国という国だったり、「スラムドッグ・ミリオネア」であってもスーパードメスティックでインドという国である。なので、日本映画であってもその国を掘り下げて描くことを目的として、そこから世界に発信。と、まあこんな話でした。

まあそうですよね。最初から海外意識して、映画の内容にそこにウケる要素入れた作品ってロクなの無いですから。

「脚本が読めないプロデューサーは監督に軽く見られる」こんな感じのこと言ってました。特に「悪人」に関しては李監督、吉田修一氏と本当にギリギリの時期まで煮詰めていたとか。

それで、お金をドンと出して好きにやれ、というプロデューサーが良いと思われるかもしれないが、自分はそういう立場にもいないし、映画の歴史からみても、そういうプロデュースはうまくいかないというものだと思う。みたいなことを言ってました。「地獄の黙示録」とか、ギリギリでやってるから傑作になってると思う。みたいに言ってました。

鈴木卓爾監督の話の時に「BRUTUS」の話題が出ました。

BRUTUS (ブルータス) 2010年 12/1号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2010年 12/1号 [雑誌]

それで収録後に質問して良いですよ、という話になったので遠慮なくさせてもらいました。

上記のようにホンの話があったので、自然と脚本の話に。

鈴木監督に脚本の質問しました。

それで、「のんちゃんのり弁」「私は猫ストーカー」「ゲゲゲの女房」それぞれ、脚本にかかる際に、エッセイだったりなんなりで元が違うので、その違いについて言ってくれました。

まあそんな感じでした。

ああ、あと川村氏が言ってましたが、オリジナルだ原作だ、という話で、こういうテーマをやりたい。それにはどうしてもオリジナルでなければいけない。というパターンがあるし、例えば「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」みたいに、原作から出てくる場合もあって、すごい原作から映画をやる魅力もある。みたいな話もありました。

まあ興味ある方は放送見てください。

ゲゲゲの女房」楽しみです。