BRUTUS 2010年12月1日号

BRUTUS (ブルータス) 2010年 12/1号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2010年 12/1号 [雑誌]

僕のTwitterフォロワーの一部でもちょっとした話題になっているのですが、映画好きとしてはBRUTUSの最新号が面白かったです。

「映画監督論」特集と銘打ってるのですが、この中の「映画監督が愛する映画監督。」というコーナーで、日本映画の何人かの監督達が、洋・邦それぞれ3人ずつ挙げてます。

それを読んで、ちょっと感想を。

得票数を数えたわけでは無いですが、外国部門はやはりクリント・イーストウッド監督の名前が目立ちます。

同様に、韓国の監督もやはり多い気がします。

日本映画はもっと興味深いです。

なんとなく、橋口亮輔監督、若松孝二監督、山下敦弘監督の名前が目立つかな、と思いつつ、是枝裕和監督と平山秀幸監督といったゴヒイキな監督が、2人とも異業種の板尾創路監督を選んでいるのが、まず興味深かった。

ああ、そういえば役者としては良く見かけますが、映画を撮ったんでしたね。ちょっと観てみたくなりました。

阪本順治監督による選考が、ちょっと「アニキ」な感じがしてニンマリ(笑)

金子修介監督が、若手監督の名前を挙げていたりして、「ああ、ちゃんとチェックしてるもんなんですねえ」とか思ったり。この小沼雄一監督の映画も未見なのでチェックしたい。

そして黒沢清監督が、根岸吉太郎監督の名を挙げて、「撮影所末期の感じが一貫してつきまとってる気がします。」と書いておられる。

僕は観るのに精いっぱいで、かつての日本映画におけるシステム面にはさっぱり疎いんですが、最近ある評論家の方が、「黒澤明等の巨匠が生まれなくなった原因」みたいな取材を受けたそうで、「それを語るには、撮影所システム云々から語らねばならぬから大変だ」というようなことをTwitterに書かれていて、へー、と思ったんですが、それとセットで考えられることなんでしょうか?

まあ良かった時期の日本映画の匂いがするってことでしょうか。

あと、平山秀幸監督が文末に書かれていることも、よーくわかりますね。

まあ、「映画監督が愛する映画監督。」以外にもたくさんの映画特集が組まれているので、この興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。

戯れに、「タニプロが愛する映画監督」を考えました。

 デヴィッド・フィンチャー
 ポン・ジュノ
 ヤン・イクチュン

 長谷川和彦
 吉田大八
 真利子哲也

デヴィッド・フィンチャー監督は、早いところでは「ソーシャルネットワーク」の予告が流れてる劇場もありますが、「脂ののりきった娯楽映画監督」になってきた、という意味で選びました。

ポン・ジュノ監督は外せませんね。最も同じ時代を過ごしていることを感謝しているという意味で選びました。

次が楽しみな監督で、ヤン・イクチュン監督。

ゴジさんは現役か?とツッコまれそうですが、信じて待ってます。リアルタイムで観た人を羨ましく思います。塚本晋也監督も今回の特集で名を挙げてますね。

個人的にひとつも外れが無くてある程度発表してる現役監督・・・ってなかなか難しい(笑)と思いつつ、吉田大八監督を。

日本から、次が楽しみな新人を真利子哲也監督にしました。

あとはまあ、ポール・ヴァーホーヴェン中島哲也原恵一の諸監督も挙げたかったかなあ、と思いつつ、このへんで。

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