武士の家計簿(森田芳光)

ユナイテッドシネマとしまえん

武士の家計簿 日本映画

座席位置:前方中央

監督:森田芳光

脚本:柏田道夫

出演:堺雅人 仲間由紀恵

撮影:沖村志宏

美術:近藤成之

音楽:大島ミチル

配給:アスミック・エース 松竹

公式サイト http://www.bushikake.jp/top.html

好感度点数=☆☆☆★★

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

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読んでないけど、原作は歴史学者磯田道史氏が発掘した古文書を分析した学術書らしい。

キネマ旬報 2010年 12/1号 [雑誌]

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【映画パンフ】わたし出すわ 小雪 黒谷友香 小池栄子

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家族ゲーム [DVD]

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時代劇版「家族ゲーム」だったりはしません。

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僕は子供の頃、エアガンを集めてました。

一時期は観光地のキーホルダーを集めていました。

十年ほどの趣味のDJのせいで、レコードの量はおびただしいです。大袈裟だと思われるかもしれないけど、一軒家の二階がレコードと楽器・機材のせいで若干傾いてしまったレベル。
レコードって重いし場所をとるんです。

何が言いたいかと言うと、この映画に出てくる物ほど金にはならないけど、手放せない、売れないんだよ、というのはとてもわかるわかる。
着やしないのに着物が手放せない松坂慶子氏の気持ちもわかる。

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少し後半に触れるけど映画・ドラマにおける老けメイクって難しいなあ、と改めて思いました。

むしろテレビドラマより映画のほうが大きな画面で観るから、映画は特に難しくて、老人になってからの主人公夫婦が描かれる際、堺雅人氏は老人メイクがしっくりきてるんですが、仲間由紀恵氏は多少老けメイクしたところでせいぜい40前後にしか見えないんです。だから終盤違和感感じました。
仲間氏は僕と歳が近いから余計そう感じるのかも。

それと親切な作風が説明過多にさせてしまってるけど、堅実ながら、誇りを持って生きるオトコとその家族、という物語としては真摯なものでした。

お金にまつわる話で、前作「わたし出すわ」に近い気がする。終始もったいつけたままだった気がする前作よりははるかに良いとは思うけど、”森田芳光監督”の名前をどこかで強く意識し過ぎてるせいなのか、あまりにも無難な作風にどうしようもなく食い足りなさが残るのも否めない。

しかし、「わたし出すわ」の次にこういう映画って、よくわからない監督だなあ。だから気になるのかも。

堺雅人氏が、途中で堺氏だと忘れてしまうほど新たな魅力を出してるので、仲間由紀恵氏にも大きなそれが欲しかった。

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次は、「わたし出すわ」の時にも「もっとオリジナルを」、と言ってたけど、何でも長年温めた企画という、オリジナル作品なんだとか。鉄っちゃん題材で、松山ケンイチ氏と瑛太氏主演。

復調したかな、と思いつつ、楽しみに待ちます。