キック・アス(監督マシュー・ヴォーン)
T-JOY 大泉 座席位置前方左側
評点=☆☆☆★★★(75点)
オラが街にキック・アスがやってきた
厳密に言うと僕の街ではないけど
シネコンが普及した時代に、できることならわざわざ出かけたのに満席で観れませんとか、立ち見です、は避けたいというのが本音である。
なので公開当初から混んでると聞いていたこの映画、しばらく様子を観ていた。
すると近くのシネコンに来たよ、レイトショー付きで。
序盤は全くノレなかった。別に「え?評判なのにこんなもの?」という下世話なものではなく、主人公のデイヴの日常が思いっきりどこかで観たことあるような映画だったから。
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しかも他の劇場もそうだったのかな?音響が気合い入ってるのだけどちょっとウルサイ。
使われている音楽の中にプロディジーがあった。僕はリアム・ハウレット氏が好きである。
フジ・ロックフェスティバル、そしてスタジオコーストに来た際の彼らは圧巻だった。
特にスタジオコーストの時は単独公演だったので、ヒットソング大盤振る舞いという印象で感激した。
今でこそ革新性は損なわれたかもしれないけど、かつてリアム・ハウレットが発表したDJミックスには心底驚いたものだ。こんな凄いコト出来るヒトがいるんだなと。
とにかく彼らの音楽含め、少し耳障りだった。
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以下、終盤の展開に触れます。未見の方はご注意を。
そんな感じで、アーロン・ジョンソン氏演じるデイヴと彼女も、そんなことでくっついちゃうの?とか色々ひっかかるなあ、なんて思いながら観ていたら!
クロエ・グレース・モレッツ氏演じるヒット・ガールのアクションシーンが多くなってきてからが圧巻!
活劇!いや、勝つ劇だ!
別にさほど斬新なことをやってるとは思えないのだが、美少女がマスクして暴れまわるというだけで何故にこんなに燃えるのか。
デイヴやレッド・ミストが抱える背景よりも、ヒット・ガールが抱える背景が遥かに後ろ暗いものを抱えさせるからだろう。
食事した直後に観て少し眠たかったが、それも吹き飛び身体の芯から熱くなった。
欲を言えば、もう少しはっきりと彼らの変化を感じ取って映画館を後にできれば、と思ったが、そんな物言いすら消え去る爽快な映画だった。ラストにウダウダとされるよりサッと幕を引いてくれて有難い。
ニコラス・ケイジ氏演じる父とデイヴの公開処刑シーン、なんだかテロリストのそれっぽい。
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