ソウル・キッチン(監督ファティ・アキン)
最近ずっと考えてたけど、ブログを更新するのをしばらくお休みすることに。
なぜかよくわからないけど、何か書こうとしたりするたびに、自分自身に鏡を向けたような感覚になって、書く前にあれこれ変に考えこんで躊躇うことが増えてしまった。
映画の感想に関しても、だんだん何か積極的に書けなくなってきた。そもそも自分らしい文章・主張ができているのか、疑問に思うようになった。
賞賛する際も、ちぐはぐな統一性の無い文体で書いてきたなあ。
逆に最近では「ザ・タウン」のあまりの薄っぺら犯罪映画っぷりに腹が立ったんだけど、何か積極的に論じる意欲も出なかった。なんか「どうでも良いや」と思っちゃったんだよね。
で、変な言い回しですけど「どうでも良いや」と思った自分の反応に対してすら「どうでも良いか」と思ったんだよね。
ここは一旦シメるので、楽しい映画について書こう。
「ソウル・キッチン」にしよう。ドイツ映画だ。
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渋谷シネマライズ 座席位置前方左側
評点=☆☆☆☆(80点)ダンゼン優秀!
ヘンテコなレストランをめぐる、ヘンテコで愛らしい人たちのコメディだ。
「ソーシャル・ネットワーク」の際にも触れたけど、この映画にもクラブシーンが登場する。
ただ「ソーシャル・ネットワーク」に登場したような、大バコではない。
このシーンで、あることを思い出した。下北沢にあったWEDGEというクラブだ。
僕は主催者として、ここで一度パーティをした。まあ現時点で最後の主催イベントになってる。
ブースの高さとか微妙に感じが違うが、何となく佇まいが似てる気がして思い出に耽った。
WEDGEは本当に良いクラブだった。その前にパーティをやったクラブとはウマが合わなかったので、救われた気がした。ヒトって大事だよなあ、と。
話が完全に逸れた。しばらく書かないことにしたから、区切りとなってる思い出話を書きたくなったか。
流れていたのがテクノだったのも良い。偏った見方かもしれないが、映画とかドラマで「クラブ」を印象付けやすい音は「テクノ」か「ハウス」なんじゃないかと思ってる。
あとこういう雰囲気のレストラン、東京にもあるよなあ。こんなハチャメチャなところはあまり無い(笑)だろうけど、作りがね。
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キネマ旬報のインタビューに書いてあったけど、この監督自体がDJやってる(やってた?)らしい。
どういうDJなのかわからないけど。
そのせいか、楽曲の力だけに頼ることなく、映画に何やらリズムが生じている。
あと、どうやら育った環境がちょっと複雑で多種多様な人が周りに多かったらしい。あくまで想像だけど、こういう人は往々にして多くの音楽を吸収していたりする。
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これもインタビューに書いてあったが、シネコン時代のドイツの映画産業についても語っていた。ネット上で見かける日本の映画観客の意見と言ってることが似てるようで、作り手という立場の責任感から来るものか、ちょっと自らの発言に強く自覚的というか、自分の発言に対して一度客観的な姿勢を見せているところが面白い。どういうことかというと、ただ意見を主張するだけでなく、そういう意見を言う自分自身のことも分析してるわけ。
まあ詳しくは読んでください。
で、僕はシネマライズで観た。縮小した渋谷のミニシアター。まあ経営戦略のひとつかもしれない。
自分はシネコンの利便性も有効活用しているので、ミニシアターを殊更持ち上げるつもりはないけど、シネマライズとシネパトスあたりはゴヒイキなので、エールを送りたい。まあ、ここでブツクサ言うより映画館に足を運ぶことが最良のエールなわけだ。
ところで僕個人に直接的には影響は無いけど、シネマライズには賞賛したい制度がある。「平日ガク割」だ。
個人的に、今後の映画界を長い目で見れば、若年層にこそ映画館に多く足を運んでほしいと思ってる。それを促進するために非常に良い制度だと、前々から思ってる。
あと補足しておくと、親子連れにもたくさん映画館に足を運んでほしい。
まあ、というわけで、シネマライズと映画界にエールを送ってみた。
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ああ、書き忘れるところだった。この間ある映画館でとんでもない迷惑客に遭遇した。普段は最前列だったりかなり前に座るので、変な客が傍に来ることがあまりないのだけど、気まぐれに真ん中に座ったためか、出くわしてしまった。
若い男女2人組だったのだが、先に女性が座っていて、男性は遅れて入ってきた。
それは良い、映画は途中から入って観たって良い。しかし本編始まってるというのに、先に座ってた女性の方が、遭難救助のように携帯電話光らせて手で振り回して「ここだよ〜」と合図してるの。コンサートの観客みたいに。
おいおいやめてくれよ、というか携帯電話切っておけよ。と思ったら、今度は映画観てる間中2人でブツクサうるせえの。ここは家じゃねえんだよ。ちなみに隣の席でした・・・席移動しようと思ったけど真ん中座ったから立って出づらい・・・
多分普段映画館に足を運んでない連中なんだろうけど、ああいう連中にどうやったら教え諭すことができるのかな・・・映画見に行く回数が多い人ほど出くわす確率が高いわけで、理不尽な話だよ。
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何か愚痴を書いてしまった。
というわけで、最後に想いのまま書き殴りました。
記録だけでも続けようと思いましたが、もともと自分が後になって振り返るのが目的の一つでもあったので、文章書かないと意味が無いので、更新自体をしばらく止めます。ぶっちゃけ普段の生活もうまくいってないし。
またいつか戻ると思いますので、ブログ自体はこのままにしておきます。消すこともないと思うので。
ではしばらくの間サイナラ、サイナラ。