「ジ、エクストリーム、スキヤキ」(前田司郎監督作品)


テアトル新宿

座席位置 前方中央

評点・・・☆☆☆★★★ 上出来の部類

以下、facebookより転載


過日、前田司郎監督『ジ、エクストリーム、スキヤキ』を観ました。当時は芸名がARATAだった井浦新さんと窪塚洋介さんが『ピンポン』以来11年ぶりの共演。もうそんなに経つのかと。昔窪塚洋介さんが大好きで『GO』の頃は髪型も真似してました。

監督の前田司郎という人は、劇団「五反田団」を主催していて、「生きてるものはいないのか」にて第52回岸田國士戯曲賞を受賞、小説家として07年「グレート生活アドベンチャー」にて芥川賞候補、「夏の水の半魚人」で第22回三島由紀夫賞を受賞、NHKドラマ「お買い物」で放送文化基金賞 テレビドラマ番組賞、ギャラクシー賞優秀賞を受賞・・・などかなり多才な人だそうで。すみません。不勉強なもので映画『横道世之介』の脚本家としか認識してませんでした。

あらすじは、ある出来事が原因で15年間絶縁していた大川(窪塚)と洞口(井浦)。そこに突然大川の下に洞口が現れて、大川の恋人と、かつての友人だった京子を連れて4人で旅に行くことになるというロードムービー

20代中盤から30代くらいの人にオススメしたいです。多少説明不足な点と、「そこ、必要だったかな?」って点はあるものの、個人的に肩入れしたくなる作品です。

大川と洞口が良い歳して「社会的の無い人間」で、こういう人間の物語に弱いんです。かたや女性二人はしっかり足を地に付けて生きているという、「女性上位」な点も良いです。

漫才みたいなやり取りと「ブーメラン」のシーンに監督のセンスを感じました。観た後はすき焼きを食べましょう。焼き肉のタレを忘れずに。