「Seventh Code」(黒沢清監督作品)

出演 前田敦子 鈴木亮平

渋谷シネクイント

座席位置 最前列右端

評点・・・☆☆☆★★★ 上出来の部類

以下、Facebookより転載


黒沢清監督・前田敦子主演「Seventh Code」観ました。中編映画だからなのか、なんかもったいつけて1週間限定レイトショー公開。いちいち前もってWEB予約して観に行きました。もっと気楽に観せろ。めんどくさい。満席に埋まった状態で黒沢清監督作品観たのなんて始めてかも。

黒沢清監督がジャン=リュック・ゴダール監督に接近した映画でした。

オレは別に黒沢清監督の熱狂的ファン(この人には熱狂的ファンがいます)ってわけじゃないんですけど、昔から注目はしていてマメに観ています。

本当は黒沢清監督で前田敦子さん出演というのは、別の形で実現するはずでした。トニー・レオン松田翔太両氏と共演で「一九〇五」という映画。公式サイトもありました。

けど映画会社が破産してオシャカに。

で、今回の形で実現。ちなみに企画が秋元康氏なんですが、AKB48卒業しても繋がりってあるものなんですね。そのへんはよくわかりません。

これを観て思ったのは、黒沢清監督という人はまだ誰もやったことが無い形の世界滅亡映画を目指し始めたんじゃないでしょうか。みんな、ちね!一人残らず、ちね!秩序・ルールがメチャクチャになって、ちんじまえ!

製作規模は前作「リアル 完全なる首長竜の日」より全然小さいのに、語りのスケールは全然変ってないという不思議さ。

正直「リアル 完全なる首長竜の日」より良かった。というかこの映画を観ると「リアル 完全なる首長竜の日」に対する視点も変わった気がします。

いまさらながら改めて、やっぱり凄い映画監督なんだな、と思いました。「女優・前田敦子」の身体能力の高さがいかんなく発揮された活劇です。