2015年07月15日私はここにいた。

すごく珍しく、こんなことを書く。一応、書き残したほうが自分で後で振り返るにもいいと思ったから。

Facebookよりブログの方が後で探しやすい。

ちなみに仮にコメントが来ても、たぶん返信しません。ほとんど自分のブログは映画観賞記録になってて、記録する時以外見ておらず、そういった事情もあって返してる暇が無いから。

2015/07/15、言うまでもなく安倍政権による強行採決の日の夜。私は国会議事堂前に向かっていた。

デモに参加するのは久しぶりだ。

もうすっかり夏なので陽は長くなっていて、夜が近くなってもまだ明るい。

地下鉄丸ノ内線で、国会議事堂前駅に降りた。着いたのは20時ちょっと前だったか。

国会議事堂前駅は出口が4つあるが、そのうち2つが封鎖されていて、出れるのは首相官邸前方面だけだった。

出た途端に驚いた。凄い人数だった。出た瞬間に身動きが取れなくなってしまった。

あまりの熱気で、喉が渇いた時のためにと自販機で飲み物を買おうと思ったら、なんと軒並み売り切れていた。

twitterを見たら、映画界では松江哲明監督や山本政志監督なども来てたらしい。

友人も何人か来ていたことを知ったが、これは絶対に合流は無理だと思い諦めた。

国会議事堂前から首相官邸前は距離があるので、首相官邸前だけであの人数なら一体どれだけの人が来ていたんだろう。正確に数えるのは不可能だと思う。

2時間くらいいただろうか。さすがに暑くなり丸ノ内線で新宿に戻り、ゴールデン街の行きつけのお店で一杯呑んで帰った。

家に帰ると、TBSでちょうどニュース23が始まった。

村山元首相のコメントがこのようなことを語っていた。

「かつて、派閥の論理が幅を効かせてた頃の自民党だったなら、党内でも意見が割れてこんなのは通らなかっただろう。いまや一党独裁だ」

そう思う。時代は変わった。戦後70年でこんなことがまかり通ることになったのも時代の変化だが、自民党自体も変わった。

ちなみに私は決して自民党の支持者ではないが、自民党のことは気にしてずっと見てきた。

自民党最大級の茶番「加藤の乱」の頃から大嫌いで全く信用してないが、恐らくもう少し前だったら谷垣禎一あたりは本来ならこんなのは反対する立場だったのではないか。谷垣もすでに安倍晋三の飼い犬ポチである。

その後、大好きな映画監督の大林宣彦監督が出てきて、何だか世代として無力感を隠せないコメントをしてたのがやるせなかった。うちの父が大林宣彦監督と同世代なのだが、やはり父もそうだ。

これを書いてるのも良い機会なので、色々自分の立場も書き残しておきたい。

私は決して自民党の支持者ではないと書いたが、だからと言って民主党も支持してない。

そもそも日本に二大政党制を根付かせようとしたこと自体が間違っていたと思ってる。

あと、私の周りは右寄りの思想の人間も多い。

だからといって、何も気にしない。思想など、人間性の一部でしかない。

この間も「なんでそんなに左寄りなんですか」と言われた。かたや別の人には「リベラル」と言われた。

私は右でも左でもない。そもそも今の時代に右翼であるか左翼であるかなんて議論は甚だ無意味だと感じている。

twitterなどを見ていて「ネトウヨ」「サヨク」などと書いてつぶやくツイートが出てきたら読み飛ばす。

とまあ、ここまで書いたのだが、2015年07月15日にこう過ごしていたということを記録しておきたかったので書いただけで、いまのこの国の状況をうまく言語化できないでいる。

昨年の傑作映画「FORMA」の坂本あゆみ監督のtwitterのつぶやきが私と同じ心境だったので、ここに引用させていただきたい。

「安倍政権に対しての気持ちを、言葉に表すのが難しいです。怒り悲しみ絶望感憎しみが心を満たしています。自分の心をコントロールしなければ。誰の事も憎しみたくないのに、憎しみに心が支配されない様に、愛と想像力をもって断固反対します。」

引用
安保法案、衆院通過へ/安倍晋三「国民の理解進んでいない」(呆)
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150716/1437000687