歩いても 歩いても

監督是枝裕和 主演阿部寛
単なる、平凡な家族が集った1日を「こういうこと、あるよな」と思わせる笑いを交えていくだけでなく、「罪の無い、人のそんな感情が、時にはちょっと残酷なものにも見えてしまう」というようなシーンが、親近感が持てる家族のドラマで出てくるため、かなり真実味を帯びていてドキッとさせられた。
出演者のバランスが絶妙で、その中でも樹木希林が特に素晴らしく、蝶を追うシーンは感動した。
「人生は、いつもちょっとだけ間にあわない」描写で伝えてくれたラストを含めて、まさにそうだと思い至った。