2008-08-10から1日間の記事一覧

ミラクル7号

監督チャウ・シンチー 主演シュー・チャオ 上半期最も幸福感を味わえた作品。まだ観てない人がこのブログを見るかもしれないので気をつけて書くが、UFOウォッチャー登場シーンと父親がゴミ捨て場でテレビを拾うどうでもいいようなシーンが重要で、それに…

ミスト

監督フランク・ダラボン 主演トーマス・ジェーン 「驚愕のラスト15分」も口がポカンと開いてしまったくらい強烈だったけど、個人的にはサイレンが鳴ってラスト15分に入るところまでが特に凄かった。これでもかというほど不幸・不運の連続。しばらく再見…

潜水服は蝶の夢を見る

監督ジュリアン・シュナーベル 主演マチュー・アマルリック 良く言う御涙頂戴的な過剰な表現が排されているので一層、観賞後さまざまな思いを抱く事ができた。映画全体を通してトータルで素晴らしい作品だった。幻想的な映像も、違和感無く絶妙の表現。観た…

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

監督ポール・トーマス・アンダーソン 主演ダニエル・デイ・ルイス 観た時も長さを感じさせないで見応えあって満足だと感じたが、石油を巡ったやや細かい人間関係を別にして主人公だけに眼を向けるを思うところが多く、今でも強く余韻を残す。大スクリーンで…

シューテム・アップ

監督マイケル・デイヴィス 主演クライヴ・オーウェン 映画の存在すら知らず、たまたま見かけて「何だこれは」と思って観たら大当たり。今年上半期一番笑った映画。ここまでやるかと思うような溢れるアイディアが観ていて楽しくスピード感も抜群。カレーライ…

実録連合赤軍 あさま山荘への道程

監督若松孝二 主演ARATA 「実録」なため答えや打開策は出さないが、観ている人それぞれの「意識」を促す作品。観た後の「議論」を促す作品。僕を含め、この時代以降の日本人達へ向けられた作品。そういう意味では山田洋次監督作「母べえ」もそうかな。…

ぐるりのこと。

監督橋口亮輔 主演木村多江 自分も生きてきた10年史を振り返っているということで、素直に思い入れが強い。時代とともに変化していく人々を丁寧に伝えてくれていた。他登場人物とは異なる人物像のリリー・フランキーも良かったが、木村多江が素晴らしい。…

イースタン・プロミス

監督デヴィッド・クローネンバーグ 主演ヴィゴ・モーテンセン 心の準備が許されないかのような強烈なオープニングから一転、ストレートで王道の美しい映画だった。ラストは静かな感動が待っていた。ギャングの世界のみならず、「産まれてくること」とはとい…

歩いても 歩いても

監督是枝裕和 主演阿部寛 単なる、平凡な家族が集った1日を「こういうこと、あるよな」と思わせる笑いを交えていくだけでなく、「罪の無い、人のそんな感情が、時にはちょっと残酷なものにも見えてしまう」というようなシーンが、親近感が持てる家族のドラ…

アフタースクール

監督内田けんじ 主演大泉洋 サービスデーだったとはいえ、かなり席数の多い映画館でも一度は満員で入れず、次まで待ってもほぼ満員の映画館が、同じところで笑って同じところで驚き沈黙していた奇妙な一体感が忘れがたい。 主要キャスト3人のみならず、常盤…

2008年上半期 僕の勝手に映画賞

映画2008年上半期 僕の勝手に映画賞

今日は過ごしやすい1日になりそうだから、覚書のように上半期上映が開始された中から思い入れが強かった映画を振り返ってから出かけることにしよう。今年上半期に観た作品の中から、短文感想含めて良かった映画を厳選して10本。50音順。もし見かけた際…