おくりびと

映画レビューサイトに投稿し、更にブログも始めるようになってから、早速両方に、観てすぐに書くのが億劫になってきて、観てからのタイムラグが発生し始めた・・・まあ客観性のあるレビューを書いてるつもりも無く、単なる感想文だからいいか。

おくりびと】観賞。
監督滝田洋二郎 主演本木雅弘

モントリオール映画祭でグランプリを受賞し、次回アカデミー賞日本代表作品の前評判通りの傑作。
モックンの表情豊かな演技が素晴らしい。
序盤から、「手」が気になっていた。納棺師の2人、特にモックンが御遺体の手に、自分の手を乗せるところ。さりげない感じで、特に過剰に演出や演技でピックアップしている感じもしなかったけど、凄くこの動作が重要視されている風に思えた。
ネタバレに付随するから書けないけど、そしたらやはり、この動作が終盤にかけて強い意味がこもってた。ここが超良かった。
あと僕バカだからうまい言葉で書けないけど、「死」がテーマにはなってるけど、「生きること」も連動されている。「タナトス」と「エロス」?違ったらごめんなさい。ひたすら食べるシーンとか、ラストとか。

構成(オープニングが後で活きてくる)も見事。脚本家も素晴らしい仕事です。

帰宅電車内で、恐らく同じ場で観賞してたであろうアベックの女性のほうが、ひたすら酷評しててね・・・で、男性のほうは結構気に入ってたみたいで、「そうかなあ」って感じで議論してたのが、聞き耳立ててたんですが、微笑ましかったです。世評が高いみたいですが「死」に関する題材だから、少し反した感覚の人がいて当然です。むしろそれが良い映画の1つの基準な気がします。

ネタバレなんで書けないけど、後半のある場面で、細かい部分なんだけど凄く気になる所があったんですが、うっかり違うところに集中し過ぎてしまったため、見落としました。また再見して確かめるかな。凄い細かい所だからどうでもいいと言えばどうでもいいんだけど。

☆☆☆☆★

で、また新宿ピカデリーで観ました。特別避けてるわけでもないけど、個人的にそんなにシネコンって好きではなくて、近所にシネコンがあるからたまにそこに行くくらいで、特にピカデリーはキレイ過ぎて落ち着かないんです。あと小林信彦週刊文春のコラムに書いていたのと似た理由で、高層なのがどうも苦手なんです。うちの近所のは高層ではないんで落ち着きます。

そんなことはどうでも良くて気になる事があったから。前に行った時、半券もぎらなかったんです。僕がドジッたのかなと気になってたんです。再度行ったらやはりもぎらなかった。

だからなんだという話で、もぎられよーがもぎられなかろーが僕ら観客に何の影響も及ぼさないんですが、じゃあ、半券が切れるようになってるチケットにしとく意味ないんじゃなかなあ、とか思った。

兎にも角にも、【おくりびと】は良作

お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽しむ方法
おくりびと
http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-3805.html

【映画がはねたら、都バスに乗って】
おくりびと」:福神橋バス停付近の会話
http://blog.goo.ne.jp/ereninotabi/e/39815a92b23072a8a0e0b8c2a3156114

虚馬ダイアリー
プロフェッショナル 喪事の流儀
http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20080915