いつか自立する日「のんちゃんのり弁」
映画館に閲覧用に置いてあった原作漫画にも「配給 ムービーアイ」の記載が・・・
監督:緒方明
脚本:緒方明 鈴木卓爾
原作:入江善和
製作総指揮:木下直哉
音楽:COBA
撮影:笠松則通
出演:小西真奈美
配給:キノ フィルムズ
もしかして小西真奈美さんのファン層なのか、僕が観に行ったときはこころなしかオジサマ客層が多かったです。でもどちらかと言えば世代問わず楽しめる映画。
ここ最近僕が感想を書いている日本映画には、若手映画監督の作家性が前面に出ている作品とか、オレサマ映画道をひた走り続けている感じのする園子温監督作品なんかがチラホラ続いてましたが、これはちょっと違います。
随所に「見せ方わかってるなあ」なんて思わされる映画でした。「確かな作り」って感じでした。
序盤から、ダメ亭主が電車を自転車で追っかける映像をサッと入れるところとか、のり弁の作り方の説明の方法とか、「これはいい!」と思いました。そのままテンポ良く続いて非常に楽しい作品でした。
「このご時世にいくらなんでもアラサーになって、ここまで世間知らずな女性いるのか?少なくとも僕の周りにはそんなにいないし、むしろ僕もそれに近いけど、男性に多いんじゃ?」とも思ったわけですけど、それ言っちゃうとこの映画の最も重要な部分に到達できないと思うんで、とりあえずそれは「まあ、いることはいる」と言う事で。
カトラー:katolerのマーケティング言論
政権交代後のシングルマザー社会と「のんちゃんのり弁」商店街の関係
http://katoler.cocolog-nifty.com/marketing/2009/09/post-8ccc.html
↑こちらの方が書かれているように、シングルマザーになることの悲哀・辛い現実をコミカルに描いています。凹みそうな話を軽快にするという意味だと、田舎貧乏談をさらっと描いていたちょっと前の「女の子ものがたり」にも通ずるかも。
そして同時に、下町商店街の現代の実情なんかも映し出してます。ただそれを「廃れていっている」という風にのみ捉えているのではなく、「繋げていく」というようにしているところがいいです。例えばムラジュン氏演じる男性が主人公小巻に提案するのなんかも面白いです。
もうひとつキーポイントは、岸辺一徳氏演じる料理人が主人公小巻にたびたび言う「金言」。
のんちゃんは、ちょっとしょっぱい味付けが好きだとか。涙もちょっとしょっぱい(うまいこと言ったつもり)。
少し変化球の人情喜劇ですが、定番人情喜劇の面白みもきちんと抑えていて、好きな人にはオススメ。好きな作品です。
ちなみのこの監督の次回作は「死刑台のエレベーター」のリメイクらしいです。
映画と出会う・世界が変わる
「のんちゃんのり弁」は緒方明監督の職人技で成り立っている
http://plaza.rakuten.co.jp/cinemaopensaloon/diary/200910250000/
お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽しむ方法
「のんちゃんのり弁」
http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-5e99.html
マコンド拳
細腕繁盛記 前哨戦
http://d.hatena.ne.jp/megutalk/20091019
【映画がはねたら、都バスに乗って】
「のんちゃんのり弁」:新庚申塚バス停付近の会話
http://blog.goo.ne.jp/ereninotabi/e/e86aff72eabcd3af2c03c8aa50df4452
みんなシネマいいのに!
「のんちゃんのり弁」
http://cinemaiinoni.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-5e99.html
ともやの映画大好きっ!
のんちゃんのり弁
http://blog.goo.ne.jp/tomoyaharada/e/db12212fcc0a3cb83d9098c42ed7a151
カノンな日々
のんちゃんのり弁/小西真奈美、岡田義徳
http://blog.livedoor.jp/baron_na8c/archives/51900481.html
MWAVEのずらずらら日記
小西真奈美 @ のんちゃんのり弁
http://d.hatena.ne.jp/MWAVE/20090928
↑こういうことなんで、エンドロール終わるまで席を立たないでおきましょう。
※しばらくブログの更新少なくなるかもしれません。