新子ちゃーん!映画と音楽のベストができたよー!

もう年内は何か観たりすることもないので、2009年タニプロアカデミー賞及び年間ランキングを発表させていただきます。
あと、音楽で今年のお気に入りアルバムも発表します。よろしくお願いしまーす!(某映画風に)

映画は、今年も洋邦一緒です。

まあ、好みとか色々思いっきり入ってます。単なる好きな順です。

早速結果書いてから、一年を通して思ったことなんか書いてみたりして。

1.グラン・トリノ

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2.剱岳 点の記

3.愛のむきだし

4.チェンジリング
5.母なる証明
6.ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ
7.ジェイン・オースティン 秘められた恋
8.マイマイ新子と千年の魔法
9.スラムドッグ$ミリオネア
10.3時10分、決断のとき
11.チョコレート・ファイター
12.チェイサー
13.ベンジャミン・バトン 数奇な人生
14.ウルトラミラクルラブストーリー
15.ドキュメンタリー頭脳警察
16.ディア・ドクター
17.スペル
18.カールじいさんの空飛ぶ家
19.誰がため
20.クヒオ大佐

悩んだ末、こういったことに。自分、かなり気分屋にしてイー加減な性格なんで、あとで変わる可能性も大なんですが、それでも1〜5は不動です。

自分で書いておいてなんですが、不思議と色んなジャンルの作品が散らばる結果に。

あと、「アバター」は3D吹き替えを、朝9時の回にしてまでベストと言える座席を確保して観たんですが、もう相性みたいな問題か、映画始まって3分の1もしないくらいでかなりの眼精疲労に襲われ、あとこれ作品と関係ないしこの映画の時に限らないんですが、僕の顔が小さく鼻が低いせいもあってか3Dメガネがズレちゃったりして、直しながら観ていたら耳の上が痛くなってしまって、全く集中して観れませんでした。
まあそういうこともあって、感想は書きません。でも凄いとは思います。

■監督賞
クリント・イーストウッド
園子温

脚本賞
パク・ウンギョ ポン・ジュノ
鈴木卓爾 緒方明

■主演男優賞
クリント・イーストウッド
堺雅人

■主演女優賞
ジージャー
ペ・ドゥナ

助演男優賞
クリストフ・ヴァルツ
渡部篤郎

助演女優賞
マリサ・トメイ
八千草薫

■新人監督賞
木村大作

■新人賞
満島ひかり

ちらっと振り返ってみると、まず海外。

何と言ってもクリント・イーストウッド。語る言葉さえ失うほどの傑作・大傑作を作り続けて、正直本当凄すぎます。感謝です。「グラン・トリノ」観た時の半券をお守りとして、まだ財布に入れてます。

あとはなんか重い映画が比較的多かった2008年とはまた違って、仮に悲しい結末を迎える作品であっても、
観終わった後どこか気持ちが良いような映画が多かった気がしますが気のせいですかね?
僕はそういう映画のほうが好きなので、今年は最高でした。

それと例えば「グラン・トリノ」「レスラー」「扉をたたく人」など、決して斬新な映画でなくても、
それを補って余りある何かがあって、大傑作が作れるというのが映画の力だと改めて気付かされることもありましたとさ。

日本は、自分の好みもあるとは言えいまひとつ。

2008年は傑作が多かったと思ってたのでね。

とはいえその中でも、僕にとって飛び抜けていたのが「剱岳 点の記」「愛のむきだし」。
この二作品は、ひょっとするともう二度と観る事ができないような凄みがきいた、自分の人生でも忘れ難い素晴らしい映画でした。「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」も派手な映画じゃないですが好きです。「ジェイン・オースティン 秘められた恋」と同時上映した日比谷シャンテシネはナイス。

あとやはり驚いたのが、待ち合わせの時間つぶしのつもりで観たらあまりの傑作に意表を突かれた「マイマイ新子と千年の魔法」。しばらくして新聞に「クチコミで話題の傑作」みたいに書かれてて、嬉しい驚き!
本当にそういった話題になったらしく、とにかくよかったよー、新子ちゃーん!
なんか「大人向け」って言われてるみたいですが、家族で観て、大人がその良さを子供に語ることで話が弾むアニメだと思うんじゃ。

上記五本は本当に素晴らしい。

映画は本来作品や作家の個別で語りたいタイプですが、敢えて「今年最も重要な日本映画」を挙げるなら、「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」かなあ、と。何でかって言うとかつては傑作も作ってたベテラン作家が期待を裏切る中で、良い仕事を続けてる根岸吉太郎監督。そして田中陽造氏本人が「松たか子さんを想定して書いた」ということも含め、若い人を呼び込めるキャスティングと内容。何より一応テレビ局との仕事である種の企画ものでありながら、いつ観ても通用するような映画にしていること。もちろん、映画の好き嫌いは人それぞれでも、根岸監督はもっと評価されて然るべきで、他の多くのムラのある作家たちや力量不足の人たちは、彼の爪の垢を煎じて飲め!というのは褒め過ぎ?

わかったようなことを簡単に書くと、日本って未だ暗いじゃないですか。僕も常に不安を抱えた中で生きてます。
例えば政権交代したって言ってもねえ。かといって元に戻るのはもっといやだしねえ。

まあ、なんですか。とにかくしんどい時代の今、日本映画らしい良さみたいな魅力の、心温まるような希望が湧くような映画が観たいっすなあ。とか思ってるわけです。


追記。書き忘れてましたが、「風が強く吹いている」の大森寿美男監督、「ウルトラミラクルラブストーリー」の横浜聡子監督、「南極料理人」の沖田修一監督など、面白い新人監督を発見したのはかなり自分にとってポイントです。ちょっと楽しみが増えた気がします。この人達には頑張って欲しいです。

そしてあまり話題にならなかった気がする「のんちゃんのり弁」も、さすが緒方明監督と言うべき捨て置けない好きな映画です。脚本賞に入れました。主人公役の小西真奈美さんも良かったですね。来年には僕の好きな阪本順治監督の映画に出るというんで楽しみです。「女の子ものがたり」も劇場スカスカのガラガラでしたが、僕は結構好きですね。

映画関連の思い出をいくつか。

一番びっくりしたのが、自分のレビューがその映画の公式ブログで紹介されたことです。
監督が読んだっていうけど、本当だろうか・・・感激。
これからも地味に続けていくぞ、と思いました(笑)

そして、映画館が間違えて違う作品を上映するというアクシデントに遭遇。
昔はあったかもしれないけど、今では珍しいアクシデントではないでしょうか。
まあ映画館が丁寧な対応してくれたし別に怒ってもいませんでしたが、やり直すのって意外と時間がかかるんだな、と。

不思議なことに芸能人を何度か見かけました。舞台挨拶ではなくプライベートの。本当に偶然ですけど。

横浜聡子監督のティーチインに行き、質問をぶつけました。かなり賑わってて並びました。
その時のことブログに書くの忘れてました。

あとは何かあったかな・・・無いか。

追記 僕が読んでるブログの結果発表を、いくつか紹介しておきます。

 お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽しむ方法
 2009年度・ベスト30 ワースト10発表
 http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-bc4e.html

 【映画がはねたら、都バスに乗って】
 2009年総集篇
 http://blog.goo.ne.jp/ereninotabi/e/17704a366594c7b54bd612b9a4a3fcfd

 我想一個人映画美的女人blog
 2009☆ベスト&ワースト映画 /2009 BEST&WORST MOVIE☆
 http://blog.goo.ne.jp/some-like-it-hot/e/a6e4f3a042057c9e6831bca9382edf33

 みんなシネマいいのに!
 2009年の映画を総括
 http://cinemaiinoni.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/2009-2cb3.html

 MWAVEのずらずらら日記
 2009年の好きな映画
 http://d.hatena.ne.jp/MWAVE/20100122#movie

 [rakuten:book:13193071:detail][rakuten:book:13242392:detail]

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