Dr.パルナサスの鏡
評論家の滝本誠さん曰く、打たれ強い不屈を戯画にしたような顔のテリー・ギリアム監督による新作。ちなみに僕はいかにも打たれ弱そうな顔。
たしかにこの監督、そんな顔。ちなみに日本映画界の打たれ強そうな顔だと、僕のイメージでは角川春樹氏。まああの人の場合は顔だけではなく本当に打たれ強そうで、ちょっとくらい打たれ弱くなっても良いんじゃないかな、と思うことさえあります。あくまでイメージ。なにせ根っからの武闘派。詳しくはこちらで。
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名前が撃たれ強い不屈なイメージをもたせるのは、荒戸源次郎監督。あくまでイメージ。
ちなみにこの映画、故ヒース・レジャー氏にとって最後の作品ということ。
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とはいっても正直な話、「ダークナイト」があまりに凄かったため強い印象が残ったわけですが、もともと僕にとってはそこまで思い入れがあった俳優というわけでもなかったりします。
それまでだと、「ブロークバック・マウンテン」が有名でしょうか。
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あの作品も、正直言ってそこまで思い入れのある映画ってわけでもなかったり。なので故ヒース・レジャー氏がどうこうという気持ちで観に行ったわけでもありません。
ちなみにどんな話かも全く知らずに観賞。”ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが遺志を引き継ぎ”いったいどういうことなんだろう。
観て思わず、「なるほど!」と声をあげたくなりました。こういうことでありましたか。これはお見事。
どういう風になってるかは敢えて触れずに。
ジョニー・デップ氏がやはり一番多忙だったそう。しかし僕は何気にジョニー・デップ氏が登場する場面が一番好きだったりします。あの場面には「願い」が込められているのが伝わってきて思わず涙が流れそうに。
3者の中でもっとも濃い(?)ビジュアルであるジュード・ロウ氏は、ああ、そういう役回りですか(笑)。
3者の中で最も出番の多いのがコリン・ファレル氏。ただ書いてしまうと詳細に触れてしまうので書きません。
それでこの映画、てっきり故ヒース・レジャー氏演ずる謎の青年が主人公なのかと思っていたら、爺さんを中心としたちょっとした群像劇かと思いました。
描かれるテーマは結構多種多様。「人生というゲーム」のについてでもあると思うし、「ショー」ということにも触れています。「ショー」を取り巻く人間模様。観客も含み。
そして途中で出てくる「終わらない物語」という台詞がとても印象的。
これは、とても良い映画でした。
点数=☆☆☆★★★
追記 あのアントン演じる青年、どっかで観た覚えが・・・と思っていたら、ああ、「BOY A」の主人公を演じていた人でした。
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エンドロールの最後、隣の席の携帯電話が鳴ったのかと思いました。「でっけー音だなあ」とか一瞬思いました。
原題:The Imaginarium Of Doctor Parnassus イギリス カナダ
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム チャールズ・マッケオン
撮影監督:ニコラ・ペコリーニ
出演:ヒース・レジャー クリストファー・プラマー リリー・コール アンドリュー・ガーフィールド他
製作:テリー・ギリアム エイミー・ギリアム サミュエル・ハディダ
配給:ショウゲート