ラブリーボーン
「私は、スージー・サーモン お魚みたいな名前でしょ」
劇場予告のあのナレーションが妙に耳に残る作品。監督は名匠ピーター・ジャクソン監督。
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主演の少女を演じるのは「つぐない」のシアーシャ・ローナン嬢。なんでも彼女の起用はアカデミー賞の候補になるより先だったとか。
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共演には、最初予告観た時一瞬ケヴィン・ベーコン氏と勘違いしてしまったマーク・ウォールバーグ氏など。
物語の最初、まさしく「きらきら」した瞳の主人公が「SEVENTEEN」なる雑誌を読んで、さっそくこの少女がどんな女の子なのかわかりました。
事件が起こるまででもう少女がどういうタイプの女の子を説明してしまうところは本当にうまい。
そして事件が起こってからは、まさに神秘的で神々しい圧巻の世界の幕開け!驚愕、素晴らしい。口がポカンとあいてしまいそうなくらい圧倒的。
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僕の2000年代外国映画ベストテンのひとつである「キング・コング」のような映画が作れて、またこういう映画が作れてしまうところは改めて凄い。
けれど僕が思うに、この映画の素晴らしいところはむしろそういった映像美じゃないと思いました。
というか、こういうテーマの物語って、自分もそのうちの一人ですが、一歩間違うと生理的に受け入れがたいような作風となってしまう気がします。
しかしこの映画は全くそう感じないのです。理由の一つを考えてみると、たとえばばあさんが家にやってくるシーンとかがコミカルだったりして、そういうところにはとても親近感を感じるからだと思いました。本当に場面場面によっての描き分けがうまいの。いろんな映画を観た気になれるのですよ。
変な話ですが、この映画は3Dじゃなくて良かったです。まだ3Dがあまりなじんでないのでこの物語だと変に居心地の悪さを感じてしまいそうだと思いました。この映画は距離をとって「離れた」感覚で観たいのです。どうでもいいんですが最近「スペル」は3Dで観たかったなあ、とか思いました。
僕としてはいまのところ「Dr.パルナサスの鏡」とこの映画がおススメですが、「Dr.パルナサスの鏡」は楽しむ映画で、「ラブリーボーン」は酔いしれる映画といったところでしょうかね。
点数=☆☆☆★★
ところでこの映画を観ている途中から、不思議と「ある映画」が頭をよぎりました。
その「ある映画」についてを含めて、ここから先は詳細に触れて書きます。
ちなみに実はこの映画で一番気に入ったのは、むしろ「家族」だったりします。
物語の序盤で、父は娘に弱いということがなんとなくわかったし、一番はっとしたのは、母はそんな娘に弱い夫に惹かれている。
なので、その後の母の行動もとてもよく理解できるのです。ここが一番感動しました。その家族が至る結末も素晴らしい。
あと加害者が至る結末もかなりびっくりしました。
それと「ある映画」というのは、素晴らしいとは思っていたものの、まさか「映画芸術」でも年間2位になりキネマ旬報でもあそこまで高評価をうけてしまうとは少し予想外だったこの作品です。興味ある方はどうぞ。なんとなく僕の頭をよぎった理由もわかっていただけるかと(笑)
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T-JOY 大泉
監督:ピーター・ジャクソン
原作:アリス・シーボルド
撮影監督:アンドリュー・レズニー
音楽:ブライアン・イーノ
出演:シアーシャ・ローナン マーク・ウォールバーグ レイチェル・ワイズ スーザン・サランドン他
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
配給:パラマウント・ピクチャーズ・ジャパン