フローズン・リバー
なんでもアカデミー賞二部門にノミネートした作品だとか。
実際はどういう映画なのか全く知らずに観賞。
なるほど。シンプルというかミニマルな魅力にみちた映画でした。
観た後インタビュー記事を読んでみると、注目社会派女性監督の長編デビュー作だとか。
「境界線」を巡る話ですが、「狭い」中での話でこれだけドラマを展開させるとは素晴らしい。
大きなテーマの塊の中に、数多くの問題が含まれていて、最初から最後までシンプルかつミニマルな魅力を貫いた作風の中にそれらを描いていて、
本当に見事な映画でした。
加えてやはり、母子の愛の変化が素晴らしい。
この映画、その焦点の当て方もグッと絞ってる。
この映画を観て、物語は全然違うけれど、「扉をたたく人」を思い出しました。
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これは、好きな映画です。
点数=☆☆☆★★★
大場正明 Into the Wild
コートニー・ハントの長編デビュー作『フローズン・リバー』
http://e-days.cc/cinema/column/oba/201001/29676.php
以下は、一応知らないで観たほうがいいですかね。
やはり一番印象的な場面は、パキスタン人を運ぶところで捨てた荷物に、実は赤ん坊が入ってたというところ。
監督によると、どこの国でも一番関心が多いのはやはりあの場面だということ。
キレイごと言いたくないから書いちゃうけど、自分を含め普段「そうしない」というような考えでいる人間でもしちゃうもんだと思います。
というより自分もそうかもしれないけど、普段から考え過ぎてると自然とあれに似たような状況に仮に出くわした場合、ああいう行動をとってしまうような気がしました。
原題:FROZEN RIVER アメリカ
監督:コートニー・ハント
脚本:コートニー・ハント
撮影:リード・モラノ
音楽:ピーター・ゴラブ シャザード・イズマイリー
出演:メリッサ・レオ他
製作:ヘザー・レイ チップ・ホーリハン
配給:アステア