スイートリトルライズ(矢崎仁司)
スイートリトルライズ 日本映画
監督:矢崎仁司
脚本:狗飼恭子
撮影:石井勲
音楽:妹尾武
出演:中谷美紀 大森南朋 池脇千鶴 小林十市 大島優子 安藤サクラ 黒川芽以 風見章子他
原作:江國香織
公式サイト:http://www.cinemacafe.net/official/sweet-little-lies/pc.html
エグゼクティブプロデューサー:泉英次
点数=☆☆☆★★
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: DVD
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「ストロベリーショートケイクス」の矢崎仁司監督の新作。
「なんか倦怠期の夫婦の物語なのか?」と思いながら観賞。
「ストロベリーショートケイクス」同様、いさぎが良いくらい最初から最後まで盛り上がらない映画だった。
とは言ってもこれは文句付けているわけではなく、これこそ矢崎仁司監督の個性なんだろう。
「ストロベリーショートケイクス」と本作しか観たことがないので、全然詳しくないんだが
この監督の映画は撮影と間の取り方に強い個性があって、十分見ごたえがある。
というか矢崎仁司監督の作品にピッタシの有名女優がいたんだなあ、中谷美紀氏なんだけど。
怖いよ。
「ストロベリーショートケイクス」は「こんな青春キツイわあ」と思いながらも、そのことを否定することは決してできない映画だったけど、
本作も「こんな夫婦キツイわあ」と思いながらも、決してそのことを否定できない映画だった。
つまり全肯定でも全否定でもない映画な気がした。
あと前作では確か石ころが重要なアクセントになっていたはずだけど、本作はそれがぬいぐるみだ。
前作はそこまでピンとこなかったけど、本作のほうが印象に残る映画になりそうだ。
それは前作が基本的に女性群像劇だったのに対して、今回は大森南朋氏が存在しているから。
「うわ、ちょっとメンドクサイな」と終始思ってそうな彼の人物像が僕としては絶妙で、なんか自分にも似ている一面があるからだ。
一番ラストの、大森南朋氏が中谷美紀氏に言う言葉に、ああなるほどと思わされた。
核心に触れるから書かないけど、それ以前の犬をアレする場面、それとラストシーン、この際の薔薇の変化が印象的だったからだ。
原作は未読なんだけど、最終盤の中谷美紀氏と小林十市氏の「スイート」がどうのこうのと言うシーンが、ちょっとこの映画にはクサい気がした(笑)。
いやそれにしても、池脇千鶴嬢のふっくら加減にちょっと驚いたなあ。個人的にはふっくら女性は好きだけど。公園で弁当食べてる時のセリフは自虐的なんじゃないか、アドリブか?(笑)。
あとこの可愛い女性誰だろ?と思ったら、大島優子嬢というAKB48のメンバーらしい。AKB48は知ってるんだけどなかなか名前と顔を一致させることができない。
結構良い映画だと思うんだけど、映画館も盛り上がってなかった(つまりガラガラだった)。