今月の本棚(2010年4月分)
今年から、一か月の間に読んだ本の中から印象に残った本を書いていこう、なーんて思ってたのに、twitterでつぶやいてはいたもののスッカリ怠っていた。
再開。新旧・分野問わずいくつか読んだけど、サボっていたことを含め4月分は2冊書くことにした。
1冊目
- 作者: 帚木蓬生
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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「三たびの海峡」などで知られる著者が「遺言」の思いを込めて書いたという、アフガニスタンに生きる1人の少女とその家族の物語を描いた本。
僕が買った本屋ではエンターテインメント小説のコーナーに並べてあったけど、どうやら児童書扱いになっている。
子供たちに読んでほしいという気持ちからのようだ。
とはいってもオッサンである僕が読んでも、情報量・ページ数・内容ともに充分読みごたえがあった。ページ数なんて300ページ以上。
人間や宗教といったものを優しく見つめたような素晴らしい内容で、途中から歯をくいしばりそうになった。
何が素晴らしいかって、実際わかってるようでいて全然知らないことがたくさん出てくるんだ、これがまた。
だから「保存性」が高いんだ、この本。手元に置いておくだけでいつかまた役に立ちそうな気がしてくる。
2冊目
- 作者: 木村大作,金澤誠
- 出版社/メーカー: キネマ旬報社
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: 単行本
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キネマ旬報表彰式で売ってた直筆サイン入り本。売り切れそうだったから慌てて買った覚えがある。
あれ?3月くらいに読んでたかも。と思ってたけど読書メーターの記録を確認したら読み終わっていたのは4月だった。
なんで記憶があいまいになってたかっていうと、読むのに時間がかかったんだよ。読んでは休み読んでは休み・・・
つまんない本ではなかったんだ。実際面白すぎる。ひとりの映画人を追った本でこんなに面白くなるんだな、と思うくらい。
ただ重量が凄いんだ。
組んだ監督では黒澤明、岡本喜八、深作欣二、そしてやはり降旗康男、このあたりの諸監督が多く出てくるんで、そこらへんの監督が好きな方も良いのかな。まああくまで木村大作さんが自らの事を語りつくしてる本だけど。高倉健さんについて語るくだりも印象に残った。
ちなみに「剱岳 点の記」が僕にとって2000年代に観た日本映画のベストワンだ。
その理由は、映画館で映画を観ることがいかにステキか、というのをここまで感じさせてくれる映画もなかなか無く、なんか映画館でこの映画を観たことが妙に誇らしい気持ちにさえなるからだ。
あと宮崎あおいちゃんが切手を舐めるところが(以下略)
継続は力なり、ってことで来月からは忘れずに書く。