孤高のメス（成島出） - タニプロダクション

ユナイテッドシネマ　としまえん

監督：成島出

脚本：加藤正人

出演：堤真一　夏川結衣他

撮影：藤澤順一

音楽：安川午朗

原作：大鐘稔彦

プロデューサー：天野和人　八木征志

配給：東映

http://www.kokouno-mes.com/

個人的採点=☆☆☆★★

いま、ワールドカップが大変盛り上がっている。

岡田武史監督率いる日本代表はデンマーク代表に勝利し、遂に決勝トーナメント進出を決めた。

ぶっちゃけよう。僕は開催前代表に対して、友人と不満・不安ばかり口にしていた。厳密に言うと友人はもともとヨーロッパのサッカーに強く関心をもってるタイプなので、僕が一方的にここがダメ、あれもダメと言っていたのだけど。だからいま、良い意味で期待を裏切られるということの喜びは気持ちが良いものだ、と改めて感じている。

本田圭佑選手がここまで「持ってる」ことに驚きつつ、確かに本田圭佑選手の影響は大きいだろうが、岡田武史監督の下見事な結束力・チームワークの集団であることは言うまでもない。

そんなワールドカップが盛り上がる今、持ってこいの映画ではないか。

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社会に厳しく訴える映画と言うよりは、どちらかというと人間ドラマだ。

堤真一氏は、本田△ならぬ堤△である。

堤真一氏演じる当麻を中心とするチームの映画としてとても良い。

手術シーンが結構あるのだけど、当然のことながらマスクを着けている。

なので目と声と仕草で訴えねばならないのだけど、まさに目にまで行き届いた役者たちの演技は、アイコンタクトだ。

ハサミみたいな手術の器具をリズムよく受け渡していく様は、秀逸なラストパスだ。

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日本代表と同じく、様々な壁を前にひたすら目の前のことに向いあうチームの映画だ。

都はるみさんの歌は、ブブゼラのように鼓舞し盛り上げる。