今年、日本映画を観ていてなんとなく思ったこと。
外国映画、日本映画分け隔てなく観るタイプなので、今年も日本映画を相応に観てます。
あくまで個人的な見解と前置きの上で、今年は良い日本映画が多いと思います。逆にいえば、昨年が絶望的に酷かったんですけど・・・。
いま、個人的にベスト10作品と言える映画はブログの左端に載せてます。実はこれ以外にも良いと思うのはあって、悩んでいるほど。
ただ、ある3つの日本映画に、特に思うところがありました。
この3作品を振り返って、あることに改めて気がつきました。
「ああ、僕は”エンターテインメント然”としている映画が好きなんだなあ」と。
映画なので、どれも当然ひっかかるところはあると思います。
それぞれを絶賛しつつも、僕がそれぞれに感じたのは・・・
「悪人」は、ややシナリオがひっかかる。なんというか全体的に駆け足気味。やや原作を尊重し過ぎたかも知れません。素人視点だけど、原作を尊重しつつ再構築して、原作とは違うラストにもっていくという手法は「告白」も同じ気がしましたが、いかがでしょう?まあとにかくそこがひっかかりました。
「十三人の刺客」は、三池崇史監督だから仕方ないけど、ちょっと品が(笑)。
「告白」は、映画誌等でもたまに見かけるけど、賛否両論分かれるのも、まあ、わからなくもない。
ただ、それを含めても、好きなんだ。
なぜか。それぞれ「娯楽映画」してると思ったから。それぞれ題材は異なる映画でも、「楽しませよう」という心意気が伝わってきたし、しっかりメッセージが伝わってきた。
こういうの、欲しかったんですよ。
映画はやっぱり、楽しいのが一番ですよ。ていうか、「エンターテインメント」してるのが好きなんだなあ、と改めて思ったんです。
規模問わず、日本映画を観るために劇場に足を運んでるので、もちろん「作家性」という言葉にも魅力を感じます。(前者)
でも、上記の面が色濃く出た映画と同時に、巨大なテレビ番組みたいな映画とは確実に一線を画してるような、映画作家によるエンターテインメント映画みたいな映画も、明らかに少ないと思うんですよ、もうそれこそ長いこと。(後者)
この3作品は、明らかに後者として優れてる気がしてるんです。こういう映画がこれまで少な過ぎたと思うんですよ。僕はこういう映画こそ好きなのですけど。
外国映画の話はまた別として、日本映画においては前者と後者が均衡してるのがベターだと思うんです。興行のことは専門家じゃないので詳しくないけど、今年は前者と後者、双方に良い日本映画が多い気がしてるんです。
今後も、こうあってほしいなあ、と思いました。製作当事者たちは大変でしょうけど、頑張ってください。
以上、つらつらと個人的な見解を書いてみました。思うところあってしばらくブログの更新止めることにしました。またしばらくして気が向いたら、映画とかの感想文を書くことにします。