酔いがさめたら、うちに帰ろう。(東陽一)

テアトル新宿

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 日本映画

座席位置:最前列中央

監督・脚本・編集:東陽一

出演:浅野忠信 永作博美

撮影:釘宮慎治

美術:磯見俊裕

主題歌:忌野清志郎

原作:鴨志田穣

配給:ビターズ・エンド/シグロ

公式サイト:http://yoisame.jp/index.html

好感度点数=☆☆☆★★

何の巡り合わせか金子修介監督「ばかもの」と同時期に登場した、大ベテラン東陽一監督の新作。

違いは最初から重症ということと、カレー依存症でもあることでしょうか。(←違う)

僕は酒飲みだけどそこまででは無いし、周りにもいないから詳しくないので、この二作品で薬のことまで知りました。まあ、そのお世話にならないようにするけど。

原作は未読。この人物のことも知りませんでした。

最近、日本映画を観ていて魅力的な子供が出てくるとなんか安心することがあります。

そういう感覚を抱くようになったのって、歳をとったってことでしょうか。

最近でいうと「武士の家計簿」「信さん 炭坑町のセレナーデ」「ヘヴンズ ストーリー」といったところでしょうか。

この映画の娘役の子も良い。序盤の、ベッドに寝ている浅野氏演じる男性にイタズラした後にキスして帰るシーンにはニンマリ。

序盤の救急車に運ばれるシーンは深刻で、しんどい映画かなあと思ったけど、上記したシーンを含め、この映画には前にも僕が言った、日本映画に失われていってはしないかと危惧してる、ユーモアがありました。

例えば浅野氏が頭に包帯巻いて女性たちと居間に座ってるシーンや担当医との会話、悪い意味では無くそこまで過剰に深刻そうには見えないもの。

ココから先は、念のため観た人のみお読みください。


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寝不足時にはやや翻弄される、ちょっとサスペンスがかった構成も感じられたり、現実と幻想が錯綜してるわけですが、実はカレー食べてない可能性もあるんじゃないか?と思いました。考え過ぎでしょうか。

その次に寝てるシーンにうつるし、本当は食べてないんだけど、叶わなかったことを叶えた救いの演出とでもいうか。

あと、浅野氏を救う声を発する男性が志賀廣太郎氏というのが良い。この男性に良いところを与えてるわけです。