ソーシャル・ネットワーク(デイヴィッド・フィンチャ―)

日本語吹き替え版

新宿バルト9 座席位置二列目中央

出演:ジェシー・アイゼンバーグ アンドリュー・ガーフィールド ジャスティン・ティンバーレイク

評点=☆☆☆☆(80点)ダンゼン優秀!・・・ただ、英語が出来ない僕が、仮に字幕版で観ていたら、好感度は下がっていた可能性も

この文章は、映画の内容の詳細に触れてます。

ハーヴァード大学在学時代にSNS「フェイスブック」を立ち上げたマーク・ザッカ―バーグ氏の物語。

サクセスストーリーのその先、というか裏側を描いていると思った。

映画の中で、「おしゃべりマラソンというセリフが出てきた。

そのセリフを、この映画を語る言葉にしたくなるほど会話の雨あられである。

実は、公開前に会話劇だという声を聞いていたので、どんな人が吹き替えをしてるか事前に確認した上で、吹き替え版を観に行ったのだけど、それが正解だったかもしれないと思った。

冒頭の男女の口論から、会話が飛び交い、ぶつかり合うことで映画がヒートアップしていく、専門用語もそのままに

しかし、吹き替え版にしたことが正解だったとは言え、特に法律関係の単語に感じたけど、どうしても出てきた言葉が耳に入ってくれば、頭の中で解読したくなるのに、そのための時間的な余白が少ないのがツライと言えばツライ。
僕はそんなに頭の回転が速い天才じゃないから。

ただ、そういった難点を補って余りある、ハリウッド映画らしい雰囲気も携えてサスペンス的な魅力も備えた人間ドラマになっていた。

詳しくは知らないけどこの作品は今年のアカデミー賞作品賞の最有力候補らしい。他にどういう候補作品があるかは知らないけど仮にこの作品が取れば納得だ。

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ところでこの映画にはクラブシーンが登場する。ザッカ―バーグとショーン・パーカーが会話する場面だ。ここがかっこいい。

こっちでいうところの、新木場ageHaみたいな感じではないだろうか。

このシーンには登場しないけど、エドゥアルドを演じる僕のお気に入り、アンドリュー・ガーフィールドくんがかつて主演を務めた「BOY A」にもクラブシーンがあった。

頭を手でぐしゃぐしゃに掻き毟りながら踊っていたなあ、と思い出す。

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デヴィッド・フィンチャ―監督は大好きな映画監督のひとりだけど、彼の作品の中では「ゾディアック」に近い気がする。

最後の最後で、「こういう映画だったぞ」と明らかにして幕を閉じる。

最後ザッカ―バーグは、「あなたは最低の人間じゃないけど、そういう生き方をしている」という言葉を投げかけられる。

だけど彼にとってそんな評価は問題じゃないだろうと思う。何故なら彼の目指すものはただひとつ。ラストに判明する、あの一点のみなのだから。

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2011/1/25追記 ブログのブックマークコメント欄に興味深い指摘をいただきました。映画を観た方のみ、この記事の(Users)の赤色表示をクリックください。要するに字幕版と吹替え版の違いについてです。

これを聞いて、個人的にはなおのこと吹替えで観て正解だったと思いました。

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ところで、ボートレースのシーンでなぜかミニチュアで再現したようなカットが入り込んでいたけど、あれは何だったんだ?ありましたよね?

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