こんな映画が観たかった!映画「ロボジー」の良いところ。

ヒミズ」「ロボジー」、同じ日に観た新作日本映画が二作ともに素晴らしかったなんて、何年振りだろう・・・

「ロボジー矢口史靖監督の新作。大好きな監督で、いつも観終わったあと爽快な気にさせてくれる映画を作ってくれる監督だ。

ロボットの「ロボ」、ジーさんの「ジー」で「ロボジー」。「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」みたいで期待は募る。

いや素晴らしい映画でした!「ウォーターボーイズ」以降、つまり彼が有名になってからの作品では最高傑作と思います。以下、良かった点を。

主演がミッキー・カーチスであることによって生まれた品の良さ。とても品が良い。ドリフ的にもなってない。

彼の映画の特徴の一つ。ヒロインがヤバいくらいキュート。本当は可愛いって設定じゃないんだけどね。

ここ数年に観た日本映画で一番のコメディかもしれない。でも「全編抱腹絶倒大爆笑」映画にはなってない。でも、それが良いんです。理由があるんです。題材が題材だから、やり過ぎると不謹慎と言われかねない。そして、笑いを過剰にしなかったから、今回はラストがしみる。今回は大団円のラストではないから。

脚本がよくできている。大団円に持っていくわけでもないし、「ハッピーフライト」より小品なので、丹念な脚本による丁寧な展開で映画を作っている。

付け焼刃とはいえ「ちゃんと勉強しないといけません」という点まで描いている。「ロボット技術は難しい」という点もおさえていて、最新技術批判にもしてないし、逆に賛美もしていない。あくまで人間ドラマである。

観終わった後考えさせられる映画とか、心にズシンと堪える映画とかも良いけれど、こういう気持ちがスーとする映画を待っていた!双葉十三郎先生が生きていたらこういったかもよ。「ダンゼン優秀!」

点数・・・☆☆☆☆