「野のなななのか」(大林宣彦監督作品)

出演 品川徹常盤貴子

シネマート六本木(大林宣彦監督登壇)

座席位置 最前列右寄り

評点・・・☆☆☆☆★ ダンゼン優秀!超ゴイスー

以下Facebookより転載

シネマート六本木で試写、大林宣彦監督最新作『野のなななのか』観ました。日本映画界が誇る天才の新作は、名付けて「シネマ・ゲルニカ」らしいです。色々と凄過ぎて超ダンゼン優秀。

のべ171分、第15章にまで及ぶシロモノ。ネタバレもヘッタクレもないような映画ですが、公開前なんで内容にふれずに書きます。

名声も既に手にしているジイサマ監督が作るメッセージ映画として極めて正しい。山田洋次監督なんかより正しい。宮崎駿監督よりも正しいね。言いたい放題。こっちが「ん?いま何言った?」って反応してるうちには「ツッコミなんか入れさせねえぞ!」といった具合に既に次のカットに移っている。この映画、いったい並の映画の何倍くらいのカット使ってるんだろう?驚異的なカット割りの繰り返しで、普通の会話カットですら大活劇化。

「時空」も「生死」の境界線も完全に飛び越えた、老齢期を迎えた大林監督の代表作になりそうな作品。安達祐実さんの使い方が素晴らしい。

前作「この空の花 長岡花火物語」の姉妹品みたいな映画です。

※めちゃめちゃ集中力が要求される映画なので体調の良い日に観に行ってください。スクリーンで圧倒されてください。

5月10日より北海道先行ロードショー。5月17日より全国順次ロードショー。