パコと魔法の絵本

監督中島哲也
全くタイプの違う作品だけど、映画で号泣したのは【パンズ・ラビリンス】以来。僕は純真な少女が主役の物語に弱いのかもしれません。涙で眼鏡のレンズがビショ濡れになった。徳光和夫かという程泣いた。出足のスベリ具合が不安になったけど、クソジジイ大貫(役所広司)が、パコ(アヤカ・ウィルソン)に心を寄せていくあたりからは怒濤の展開。映像も圧倒的。木村カエラあたりはオマケのカメオ出演だった気がするけど、オカマ役の國村隼を始め脇役もいい味を出して、何のことかわからなかったそれぞれのキャラクターも繋がりを持たせてくる。役所広司はさすがの一言。後半の畳み掛けが凄く、身構える余地すら与えない。気付いたら泣き過ぎて、終了後席を立つのが恥ずかしいくらい・・・イマジネーション溢れる映像と演出が、ありがちな泣かせ作品との違いをみせてくれた。泣いて笑って圧倒されての傑作。
☆☆☆☆★

虚馬ダイアリー
平成蛙合戦ゲロゲーロ
http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20080914